台風一過

21日は、朝小田原を出たら夜には帰れないと覚悟して出勤。案の定、4時過ぎには東海道線は運休となる。その前の2時には、仕事で電話していた静岡の相手が、「もう全員会社から退去する」と聞いていたので、台風は静岡から神奈川へとお出まし中だと知った。こういうのは、天気予報よりも人の口のほうが早い。

一足先に会社を出た女性の「線路に物干しざおが飛んできて、電車が止まってる」っていう悲鳴も、今書くと笑ってしまうが、物干しざおで1時間足止めされ、結局は運休だったのだから、そこのけそこのけ台風様にはかなわない。

避難先で久しぶりにテレビを見たが、なんと小田原市が10万人に避難勧告というニュースが何度も何度も繰り返されてびっくりしてしまった。ところが、小田原の友人からのんびりしたメールが入り、小田原、大変でしょ、と返信すると、停電だけど大丈夫だよと返してきた。停電だから、テレビを見ていないのだ。変にパニックにならずよかったかもしれない。NHKも同じ映像ばかり流すのは脳がない。現実に役に立つ情報を流してくれたら、メールで小田原の人に伝えることも可能だ。携帯はつながっていたのだから。

ともかく、すごい風だった。小田原城の桜も、毎年花見をさせてもらったMさん宅の桜も無残にも倒れてしまったらしい。駅に降りると潮のにおいがしたが、空気は澄みわたっていた。自然の大掃除なのかもしれない。

会津若松の駅前。この駅を見ると今までの小田原市には城下町という発想はなかったようだ。