食べて応援!

日本農業新聞が、9月から被災地の農業を応援する「私たち食べて応援します」というプロジェクトを立ち上げた。実際に「食べて応援する消費者のエール」の声を7回にわたって掲載するんだそうだ。12日は、その第2回目。ざっと30人の「食べて応援している」人の声が載っているが、丹念に読んでいくとえっと思うものもある。たとえば、●放射能がどうの、福島産がどうのっていうことは私にとってはあまり関係ないこと。今出回っているものは事故の起こった時の農産物でもないですし。●風評被害とかって、いつも頭にきます。中国産の残留農薬問題の方がよっぽど怖いじゃないですか。●先週も茨城産のキュウリを買いました。野菜など選ぶときは味が一番いいというのを一番大切にしています、等々。こんな消費者に応援されて福島の農民は喜んでくれるのだろうか?

読者の声は、ただ漠然と掲載するわけではない。新聞社の意思に沿うものが選ばれる。JAの御用メディアとしても悪すぎやしないかな。この1面広告の掲載主には、東日本旅客鉄道株式会社 日本気象協会 山崎パン株式会社 トキタ種苗株式会社など21社が名をつらねている。

東京や神奈川でもストロンチウムが検出されて、福島の知人は、「自分たちだけがどうしてこんな目に・・とばかり思っていたが、みんな一緒の船に乗っていたんだね。あなたを責めて悪かった」と言われた。私が、今の福島の農産物は食べられないよとはっきりと伝えたからだ。「私は、食べて応援するけど(自分の健康は自分で守るため不検出10ベクレル以下のものに限る)子どもたちは(6歳以下と妊婦)はなんとしても守ろうよ」といったら、「わかった」と答えてくれた。ようやく、同じ被害者として話ができるようになった気がする。今からでも遅くない。疎開して欲しい。