ブータン国王と皇太子

アジア・太平洋自然農業ネットワーク APNAN(会長:比嘉照夫)の一員であるブータン。1994年から、EM自然農法を国ぐるみで行っている。幸福度の高い国づくりの話は、その当時から聞いていたが、来日したそのブータンの国王夫妻を見ると本当にほんとうに幸福な国づくりをしているのではないかと思う。王政がいいか悪いかという話は別にして、国民にとって賢いリーダーがいることは幸福である。同じくタイも王政だが、あの政治闘争の中でも国王に対する絶対的な信頼は篤いと聞く。ただ、年老いた国王の後継者問題がありあまり評判のよくない皇太子、賢い王女。どちらが、国王になるかが問題なんだそうだ。他の国のことに口ははさめないが賢い方がいい。

今、日本は皇室も危機にある。皇室といえども、いや皇室だからこそ日本の憂鬱を反映する。しかし、皇太子ひとりでも、ブータン国王夫妻の存在感に負けなかった。母が頑張り、息子も頑張る。たぶん、今までの皇室の伝統に加えたものが母から息子に伝えられているのだろう。このことは、誰もいわないことだけど。