日本の水害アメリカの旱魃

日本は水の洗礼を受けているが、アメリカは火の洗礼を受けている。地球規模から考えるとなにか意味があるのだろうか。
米国立気候データセンターは16日、米国は1956年代以来最悪の干ばつに見舞われているとの報告をまとめた。各地で作物や牧畜への被害が広がり、ミシシッピ川は水位が低下、節水のため猛暑にもかかわらずプールを閉鎖した自治体もあるという。

同センターによると、6月に短期間でも中程度以上の干ばつに見舞われた地域は全米の約55%に上った。これは1956年12月に記録した58%に次ぐ数字。中でも深刻あるいは極度の干ばつに見舞われた地域は、5月の23%から6月には33%に拡大した。

中西部イリノイ州のクイン知事は「これほどの干ばつは見たことがない」と述べ、州議会に対策強化を訴えた。16日にはこれまでの26郡に加えて新たに7郡を被災地に指定し、農家が政府の救済金を申請できるようにする方針。1925年以来の干ばつに見舞われている南部アーカンソー州では、池が干上がって井戸水も需要に追い付けなくなり、牧場の水の調達が難しくなっている。餌や水がやれなくなって牛を手放す牧場も増えているというのだ。

もちろんトウモロコシ、大豆などは無残。世界の穀物在庫も危機に近くなっている。同時に飼料価格も上昇。飼料をアメリカに頼る日本の畜産にも大きな影響を与えることになる。このトウモロコシは、神奈川県横須賀市産。小田原市のレストランなど食品残渣でできた生ごみ堆肥から収穫されたもの。どこかの国が日本人の食べ物を与えてくれるなど考えずに地域であらゆる有機物を回していく農業をはじめなくては。