諏訪部さんは90歳

82年間、愛川町で農業をしている諏訪部明さん。キウィとブドウを栽培しているが、現役は引退。2002年から、農薬問題の勉強会を行い、有機栽培での家庭菜園をしたいという人達と農地を共同で借り入れ、現在3ヶ所40アールの菜園を指導している。1年に2度できた野菜の硝酸態窒素やビタミンCなどを調査。本当に元気な野菜を育てる勉強もかかさない。ビタミンCなど、ここでできた野菜は100g当たり、160mmg。買ったものは、60mmgだというから、3倍も抗酸化力があるということになる。自分で育てる有機野菜の中味が素晴らしいとわかれば、やる気もあがるというものだろう。こだわりの有機肥料は一括購入。さらに津久井産大豆やなたねも共同栽培し、みそに加工。なたねは、埼玉の工場に送ってなたね油にする。会員は、愛川町民が30人、厚木市相模原市など町外が20人。国宝級プロフェショナルから野菜づくりを教わるなんてうらやましい限り。農業人口の高齢化はますます進むが、農地を市民農園にして消費者に農業を教えるというのは素晴らしい。自分の農業の技術を伝え、新しいコミュニティを作る。町で尊敬されているんだろうな。ちなみに土佐自然塾の卒業生、千葉さん夫婦が愛川町に定住することに決めたのも、諏訪部さんのお陰だと聞いている。
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