小麦文化と米文化

おしゃべりしている間にお料理名人が焼いてくださったパン。まるで、魔法の手としか思えない。
ところで、小麦をもらってもパンにはできないように稲をもらってもご飯にできない。小麦は、脱穀されて製粉、小麦粉になり、いろいろと混ぜてパンになる。稲は、こちらも脱穀されて米になりご飯になる。どちらも、人が食すまでいくつかの過程を踏まないと食べ物にならない。この過程が、まぁ文化というもの。日本では、パンに向く小麦はとれないのは、やはり風土が違うということのなのだろう。ゴハンヲススメル保田茂神戸大学名誉教授が、「パンを食べるとアメリカの農地が緑になり、日本の農地がなくなる。さて、どっちを食べる?」といつもお話されていたが、たしかに日本はまちがいなく稲作文化で生きてきた民族なのだ。でもね、米粉パン、貴重な地元小麦パンもなかなかよろしい。漂白剤入りのふわふわパンは、偽物文化なのだ!