温かい豆乳

福井県美浜町の海岸近くにある民宿まつぼっくり。見た目には、なんの変哲もない民宿だが、違うのは、食材がすべてオーガニック。お米と野菜の自給率は、90パーセント。しかも、化学肥料も動物性堆肥も入れない自然農法。民宿を経営する松井明彦さんがつくる粒の大きな青大豆。奥様が、その大豆を使ってお豆腐をつくる。写真は、温かい豆乳だが、身体にしみこんでいくやさしい味だ。こんなに美味しい豆乳を飲んだのは初めて。松井さんによれば、同じ乳酸菌でも植物性乳酸菌が人間にとっては大切だとのことで、一番なのは豆乳ヨーグルトだという。国産大豆は国から奨励されてはいるが、大豆は加工品にしなくては売れない。外国産に価格の面で負けて、なかなか流通しないのだが、税金をかけてでも子どもたちの給食に出して欲しいのが、豆乳や豆乳ヨーグルトだ。専門家に聞くと、豆乳の技術はどんどん進化しているらしい。地産地消の大豆とその土地の果実を組み合わせて、フルーツ豆乳もいいな。動物性たんぱくより植物性たんぱく、動物性乳酸菌よりも植物性乳酸菌。たぶん、調べていけば、科学的データもでてくるかもしれないが、遺伝子組み換え大豆に占領される前になんとか食べ手と作り手を増やしておきたいものだ。