ダウン食

福井県で野菜のJAS認定農家は、ふたり。その一人が敦賀市の樋口正夫さんだ。この方、元大企業のサラリーマン。定年後、有機農家に転じた。この方、定年を記念して横浜から敦賀まで歩くことを思いつく。実際、横浜から歩き始めて3日目でダウン。いつもと違うエネルギーたっぷりの食事をしていたことに気づく。おむすびとお味噌汁と果実。いつも家で食べていたものに切りかえたら、すっかり体調が戻り、無事目的を達成したという。この経験をもとに食は大事だと心底納得。会社でお掃除に使っていたEMが農業資材だということに気がつき、無肥料無農薬の有機農家になったんだとか。

体調が悪くなるとなぜ食欲がなくなるか?消化というエネルギーを使わないで、体力を維持させる。健康は、富栄養よりも貧栄養の系で維持されるのかもしれない。おむすびと味噌汁で歩き続けられるというのも、今では神話になってしまっているが、実はこれが私たちの身体のしくみに合っているのではないか。

昨日から、疲れでダウン。1日断食して今日は、福士武造さんから届いた新米のおかゆ。青森のしじみの味噌汁、小田原のアジの干物と梅干。買い物にいけなかったので野菜がないが、元気がないとき食べたいと思うものが、地場のものだというのも、からだが食べ物でできている証拠。ダウンしてハンバーガー買ってきて、と子どもにも言われたことはないものね。