生ごみは宝もの

newmoonakiko2006-02-05

唐突ですが、ミカンは皮を剥いて食べますよね。当然、ミカンはミカンとミカンの皮に分かれますよね。しつっこいけど、ミカンの皮はまだミカンですよね。でも、ごみ箱に捨てるとミカンの皮はミカンではなく、ただのごみになります。魚の尻尾も同じです。三角コーナーに捨てれば、ただのごみ。それも、腐るといやなニオイのするやっかいな生ごみになります。ミカンそのもの、魚まるごと、捨てて焼いてしまうと少し罪悪感を持ちませんか?だって、私たちの食べ物は、みんな生きているもの。だから、ミカンの皮も魚の尻尾も、ただのごみにしたくない。という思いで、私は毎日でる生ごみを密閉バケツに入れて堆肥にし、狭い庭に埋めています。2週間ぐらいで、生ごみの形が消え、土がほかほかしてきます。小田原市でも、生ごみの回収をして堆肥にし、農地に還して、おいしい野菜づくりをして欲しいというのが、私の夢。でも、これがなかなか実現しません。
しかし、全国にはたくさん地域の有機資源を堆肥化して安心安全な農産物に変えて元気な街づくりをしているところがあるのです。金土と参加したのは、「台所と農村をつなぐ交流会in栃木」(NPO法人有機農産物普及・堆肥化推進協会)で、年に1回早稲田大学で開催されているのですが、今回は生産者のいる場所に消費者がでかけようと、高根沢町芳賀町、茂木町3町生ごみ堆肥化デルタ地帯が会場になりました。たかが生ごみ、されど生ごみ有機堆肥を使えば土が豊かになり、元気な野菜ができる。元気な野菜を食べると人間も元気になる。元気な人が増えると元気な街になると。こういう循環、いいじゃないですか?写真は、地域の生ごみ、蓄糞、落ち葉、間伐材を堆肥にしたものを土に入れた茂木町、関さんのイチゴ畑。零下12度の異常気象にもめげず、すくすく育っている。