「地球村」高木善之さんの話

newmoonakiko2006-02-26

久しぶりに高木善之さんの講演会を聞いた。高木さんは、NPO法人ネットワーク「地球村」の代表で、松下電気を退職した後、地球環境問題について多くの人に伝えている。講演回数は1万回を越え、ほぼ200万人の人たちが講演を聴いたことになるそうだ。グリ―ンコンシューマー(環境を意識して暮らす地球市民)になることを呼びかけ、「地球村」の会員は全国数万人に及んでいる。何回か彼の講演を聞いて、そのたびに違う顔の高木善之さんを発見してきたが、今回は日本の食料問題に言及して、中国の日排斥運動の真の理由は、日本の経済進出のあり方、また、安いお金でその国の労働力と作物を摂取した結果ではないか。昔の問題ではなく、現在の日本が問われているのだと。そうかもしれないな。
しかし、会場には定年退職したぐらいの男性の姿がたくさんあったが、経済成長の影で切り捨ててきたものの大きさを見せられて、いささか意気小消沈し肩を落としているように見えた。高木さんは、地球温暖化に最も影響のある車を所有せず、1日1食、お風呂はシャワーを週2回、冷暖房なしの生活だそうだ。技術大国の日本の知恵で、この文化的生活を維持しながら、地球と共存する道はないか。経営とは、真理を生涯かけて追求することであるなら、21世紀の経営者にぜひそのことをお願いしたいものだ。トヨタの意識が変われば、世界が変わるかもしれないな。トヨタ自動車はすごいポジションにいるなぁ。
最新刊「生きる意味」にサインをお願いしたら、「自分が変わる 世界が変わる」 とあった。実は私、昨日渋谷の雑踏の中で、「私は観相を勉強しているのですが、あなたの顔に変化が読み取れます」と呼び止められたのだ。仕事仲間に「渋谷で呼び止められたら、詐欺ですからね」と忠告されたっけ。でも、確かに私は変わってきた。そう、見える世界も変わってきた。
ネットワーク「地球村」事務局 http://www.chikyumura.org