米のとぎ汁が悪いのか③

newmoonakiko2006-02-27

濃い米のとぎ汁、1リットルを川に流すと、魚がすめる水質に戻すためには、風呂の浴槽4杯分(1,200リットル)の水が必要なそうだ。でも、まってね。そもそも、魚がいて、微生物がいて、水棲植物と土があれば、米のとぎ汁は、川をきれいにするよい資材になるのではないか。
「川清くして魚すまず」のことわざの通り、問題はヌカ肌を食べて浄化できる生き物が少ないことなのだと思うのだけれど。川本来の生き物を殺してしまっているのは、なんだろうか?それは、台所の合成洗剤であり、トイレの芳香剤であったり、お風呂の入浴剤であり、洗濯用合成洗剤でありetc.汚れを落としてくれて、本当にありがたいものなのだけれど。
家の中で使う殺菌剤をはじめとする化学物質が、川に流れると、川の生き物を殺すことに心が及ばない。私も、昔はそうだったな。ことにお風呂の入浴剤などで色がついた水を透明な水にするために浄水場では、たくさんの化学物質が使われていることを知った時には、目からうろこが落ちた。そうか、自然界にないものを流してはいけないんだ。
香料、着色剤のあるものは使わず、ミカンの皮や大根の葉っぱ、アロマをお風呂に入れるようになった。汚れには微生物が喜んで食べるものと、微生物を殺すものがあることをしっかりと分別しなくてはね。
しかし、排水溝の先まで心くだく人は少ない。私など、川の浄化に取り組んでいる人に出会うと、すごいなとそれだけで尊敬してしまう。自分本位の生き方をしている人にはできないと思う。その点、早くから合成洗剤の危険を訴え、石けん運動に取り組んだ、漁協や生協の人たちはさすがだ。
最近では、米のとぎ汁が川を汚染しているというなら、米のとぎ汁をEM(有用微生物群)で発酵分解させて川に流し、川の汚れもきれいにしてしまおうという人たちもいる。実際、この方法で全国でたくさんの川がきれいになり、蛍や鮭などの魚が戻ったきたという。なにより、ひと手間かけて、自分のところから汚れを出さないという心意気がいい。こういう主婦は、ひそやかに実行し、自分で手ごたえを感じてから、わかるという人にだけ知らせている。毎日せっせと米のとぎ汁発酵液をつくり掃除に使って排水口に流している友人は、「米のとぎ汁がでない無洗米なんて使ったら、環境がよくならない」と言っている。

米のとぎ汁発酵液の作り方
http://www.surfboard.co.jp/em/em/kome.html


今日も、おいしいご飯が炊けました。(無洗米ではないよ)