お父さんの昼食

newmoonakiko2006-05-19

新大阪のオフィス街。お昼時の路上に出現するお弁当やさん。これ、別に珍しい光景ではない。でも、東京の丸の内で小型自動車で販売するお弁当に群がる人たちを初めて見た時には、少しばかり驚いた。会社には、出入りのお弁当やさんがあって、若手の女性が集計して注文するのが普通だった。人件費を考えたら、確かに買いにきてくれたほうが、効率がいい。それにお店がいらないから、地代がかからない。当然、安いお弁当が提供できる。食べる人も、作る人も両者にメリットありだ。しかし、400円のお弁当。だいたい、商売の常套は6掛けとすれば、原材料費は240円か。小学生の給食1食分、250円前後だから、ほぼ同じかな。この道路沿いの定食屋さんで、ランチを食べると780円。高額な土地代、従業員の人件費、店の維持費を足していくと、原材料費はそれほど違わないことになる。問題は、400円のお弁当の中身だ。値段が安定しない葉野菜は入っていない。ご飯の量が少ない。お米は価格が高いのかな。油ものが多いのも問題だ。定食屋さんでは、煮魚、漬物、ご飯、味噌汁で、ご飯はおかわりOKだ。せめて、こちらを食べてもらえないだろうか。昼食代を浮かせて、それがお父さんのおこずかいになるのだろうが。日本を代表する企業にお勤めのお父さんたちの昼食にしては、貧しすぎないかなぁ。と、某一流会社勤務、働き盛りの夫を持つ友人に言ったら、「ちゃんと、保険をかけてますから、多少変なもの食べても、大丈夫です」だってさ。