ここという時の人参ジュース

newmoonakiko2006-06-01

人参ジュースブームである。人気医師石原結実先生のプチ断食によるところが大きい。以前は、生姜紅茶だった。生姜紅茶は比較的作りやすく、毎日飲むのも簡単だった。が、人参ジュースは、そうはいかない。まず、おいしい人参。オーガニック(無農薬無化学肥料栽培というやつ)人参なんて、そう簡単にできないし、当然手にも入らない。それから、ジューサー。我が家も、夫が病気をした時から使い始めた。ジュースにしたり、すったりしなくては、栄養が口から入らない。ジューサーは有難いものなのだが、あまりにも大きな音がして閉口した。それから、果実や野菜のカスの始末がめんどうなのだ。病人がいるときは、それでも使命感で使いこなした。しかし、自分のためには使えない。お蔵入りだ。
そんな時であったのが、この人参ジュースだ。新潟市の中原重昭さんの冬ニンジンにリンゴ、レモン、梅エキスにクエン酸少し。合成添加物保存料は一切使っていない。中原さんは有機たい肥を使って土を豊かにし、虫などつかない健康なニンジンを育てている。しかし、ある時期まわりの農家が撒く農薬に悲鳴をあげた虫たちが、中原さんちの畑に緊急避難をしてくるのだそうだ。「虫たちだって生きたいもんね。しかし、だからたって、虫にニンジンを食わせるわけにはいいかないよ」。1回だけ農薬をかける。そこから収穫まで農薬は使わない。だから、大量の収穫は期待できない。このジュースも何回か製造中止の危機にあった。手間がかかるわりには、利益が少ない。ブームとはいえ、そんなに売れるものでもない。しかし、このジュースを飲むと他の人参ジュースは飲めない。久しぶりに手にしたら、「諸事情により値上げします」と張り紙があった。値上がりして1本1000円。えーっ。でも、免疫力低下の日々。ありがたく、おしいただいて買い求めた。