[食］土づくりから始めるお菓子づくり
金沢にオハラというお菓子屋メーカーがある。オーガニックフェアなどのイベントで２回ほど遭遇した。自然卵を使ったプリン、有機栽培のさつまいもを使ったスィートポテトなどなど。試供品は、あっという間になくなり、商品はいつも完売状態だった。「どこで買えるの？」皆が聞くのだが、「うちはメーカーなんで・・・東京なら成城石井さんかな？」とか、営業マンがいるのかいないのか？社長さんも商売に走るという感じの方ではなく「ぼちぼち、いいものをつくっていきます」といたって控えめ。しかし、こういう会社はかえって印象に残るもので、締め切り近くなって、あとひと記事という時に思い出した。さて、PCで検索してと。名刺交換した、前河さん。営業マンが畑仕事してるんだ。「土づくりから始める菓子づくり」か。コンセプトもばっちり。突撃電話取材を行う。
「農園はお借りしているので、自社農園なんていえないけれど。ここでとれたサツマイモは、金澤微笑金時という名前なんですよ。これをペーストにしてスィートポテトにすると、自分でいうのも何ですが、おいしいですよ」
土を耕し、無農薬でサツマイモを育て、それをお菓子にして、自分で売る。電話口の声が弾んでいる。畑のそばのお菓子メーカー、穴埋め記事にするのがもったいないなぁ。この会社の本業は、こんにゃくの製造だって社長さんが言っていたのも思い出した。
