タンパク質の音楽

newmoonakiko2006-08-09

この間、友人にトマトをあげた。そのトマトを食べた彼の妻が、あまりの美味しさに感激して、いったいどこで買えるかをインターネットで調べたという。湘南トマトというブランドで流通していることが分かったが、ネットでは買えなかったそうだ。トマトもネットで買うの?と、びっくりしたが。
このトマト、実はハウスの中でモーツァルトの音楽を聴いて育っているのだそうだ。トマトと音楽。植物と音楽。生物と音楽の関係を解き明かしたのが、この本「タンパク質の音楽」深川洋一著・筑摩書房である。タンパク質を生成するアミノ酸配列には決まったメロディがあって、この「タンパク質の音楽」を生物に聞かせることで、対応するタンパク質の合成に影響を及ぼすことができんだそうだ。互いに共鳴する音叉のように分子レベルで反応するわけだ。実におもしろいなぁ。それほど遺伝子レベルでは違いがない生物同士が、互いにハーモ二ィをとりながら、共鳴していく。科学
は文学。それにつけても、「タンパク質」とは何者だろう?
今日、モーツァルトを聞いた川名さんのトマトを手に入れた。明日、彼にあげよう。彼の妻も喜ぶだろう。たかだか、トマトのことなんだけれどね。よい波動が伝わっていくようだ。

ラジオで長崎市長の平和宣言を聞く。「人間は何をしているのか」本当にそうだ。