株価より長ネギの値段

newmoonakiko2006-08-13

野菜の高騰が続いている。長雨と冷夏のため、野菜の出荷量が減少しているそうだ。供給より需要が多ければ、物の値段は上がる。確かにスーパーの野菜の値段は上がっている。例えば、長ネギ1本158円。2本だと少し割安となって298円。長ネギは、そうめん、冷奴など、夏の定番にはかかせない薬味になるので、この値段には敏感になる。まぁ、冬は冬で、鍋物にかかせないので、これまた、気になる。スーパーの長ネギは慣行農法のものだ。


今日、とある自然食品店で偶然発見したのだが、有機JAS認定の長ネギ3本、200円だった。栃木県の自然農法栽培農家、関次夫さんの長ネギだ。普通、有機JAS認定野菜の方が慣行野菜より高いというのが、消費者にとっては常識ではなかったっけ。どうして、この野菜不足の中でこだわりの野菜と普通の野菜の値段が逆転するんだろうというのが、私の疑問だ。セリという青果市場の自由競争は今はほとんど見られないそうだ。バイヤーは安く大量に買う、このことが何より優先する契約栽培に様変わりしている。できてもできなくても、同じ価格というのは、農家にとっては安定という意味ではよいかもしれない。じゃ、値上がりした分はどこの儲けになるの?農家ではないとなると流通業者か。物を右から左に移すだけのところが利益をあげるわけ?


そう考えると、関さんの有機JAS認定長ネギが200円というのは、自然食品店の良心的配慮で、ここでは儲けないよという意思表示なのかもしれない。でも、適正価格かどうか?関さんに聞いてみたい。
ちなみにワタミファーム産有機レタス240円、カワノ農園産有機アスパラ260円。スーパーより安い。お買い得ですぜ。