子どもにつたえる日本国憲法

newmoonakiko2006-08-14

発売以来気になっていた「井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法」(講談社)を読む。いわさき ちひろさんの愛にあふれた絵と井上さんの細部まで磨かれた平易な言葉のコラボ。憲法を絵本にするという発想もすごい。無機質な憲法にいのちが吹き込まれ、私にはすっきりと心に響いた。

この国のかたち(前文)
国民がみな、ひとつところに集まって 話し合うことはできないので
たとえできたとしても やかましくてなにがなんだかわからなくなるだろう

(ここで爆笑です!そこで、国会議員を選んで話し合ってもらったんですね。)

私たちが、同じ願いをもつ 世界のほかの国国の人たちと 
心をつくして話し合い
そして力を合わせるなら かならず戦はいらなくなる
私たちはそのようにかたく 覚悟を決めたのだ

その覚悟の中身が九条です。この国のかたちーそれが、日本国憲法。だから、この憲法を改正することは、戦後の日本が覚悟して築いてきた精神を失い、ひいては国を失うことなのです。明日は、61回目の終戦記念日。子どもだけでなく、戦争を知らない大人にも読んでもらいたい。

☆日本の象徴を形にすると天皇って、ここはどうなんだろう?