秋暑、鳳仙花、無花果
先月お休みした句会。今月はなんとしてもでようと、頑張った。時間のやりくりも大変だが、句会に手ぶらではいけない。いくら初心者でもあっても、4句はなんとしても、ひねりださなくてはならない。今月の兼題は、秋暑と鳳仙花。鳳仙花を最近では見ない。昔は、どこの家でも庭の片隅に咲いていたものだが。
こぼれても拾わぬ恋や鳳仙花
私も大人になったなぁ。これマジで◎でした。
天地(あめつち)になんの齟齬(そご)かや秋暑し
地球温暖化の句で、これも◎!
さてだ。
哀しみを食べ尽くして後秋となる
哀しみを味わい尽くすとお腹がすくんだという句なのだが、50代で食べ尽くせるわけがないと非難轟々。「はい、ごもっとも」とあっさり引き下がる。
殺す我殺される我秋暑し
これは、問題以前作とか。殺という字は俳句には禁じ手だと。川柳ならよしか。
仕事を終えて、冷えた無花果を食べる。地元あしがら産の豊満な無花果。子どもの頃、庭の無花果をよく食べたものだ。薬用効果も高いという。そんなこと知らないで食べていたが。無花果といっても、花がないわけではなく、隠れているそうで、形といい食感といい、なかなかミステリアスな果実だ。さて、1句といきたいが・・。
無花果やいまだ容(かた)なき愛のごと
今日は、9・11。無花果は破滅的終末後に現れる救世主のしるしであるそうな。