怒りの人へのフラワーエッセンス

newmoonakiko2006-10-08

持病のすい臓疾患に加えて、軽い脳梗塞、肺炎、脳性肝炎から肝硬変。途中、糖尿病による下肢切断の危機。死に至るまで1年間の夫の病歴である。書いているだけで気分が悪くなる。徹底した病院嫌いで、治療は最短にして、完治の見込みがないなら入院不要を貫いた。私は、その1年熟睡したことはなかったが、病気の人と付き合うとはそういうことである。長くて1週間の入院を繰り返して、最期は我が家のベットの上だった。なにせ、畳の上では死ねない男と言われていたのだ、それだけで奇跡だ。夫の病のお陰で、この間たくさんの代替医療を知った。その中で、1番印象に深いのは、美容師の友人から送られてきたフラワーエッセンス「Yarrow」。花による癒し効果は、特にイギリスで研究されて、その効果も実証されているという。「肝臓を悪くする人は怒りの人だね」。夫と会ったこともない彼女がそう言うのだ。確かに中国医学では肝臓は怒りの臓器だ。この「Yarrow」は独特の香りで、蒸しタオルに1滴落として鼻から吸う。臭覚は脳神経に直接働きかけて、癒し効果が高い。なるほど。確かに夫は、怒りの人だった。マスコミに身を置くことは、ペンで不正をただす、そのことに対しては徹底していた。怒らないわけがない。
さて、怒りの男にフラワーエッセンスが効果あるか、当時はまだ心の余裕もあったのだろう。遊び心で薦めてみたが、「なんだ、これは」と不審がって受け付けてくれなかった。しかし、そのお陰で、私はフラワーエッセンスに開眼し、バッチ博士が開発したバッチフラワーに行き着く。夫が亡くなってから、1年間、心の声を聞きながら、自ら処方して、飲み続けた。悲しみに「さよなら」を言う、最初の同伴者のひとつは、フラワーエッセンスといっていい。花の力、恐るべし。
バッチフラワーレメディは、38種類の野草や花から作られた癒しのシステムで、様々な精神的負担をやわらげてくれる。飲み物に2、3滴入れて飲む。写真は、「ウィロー」被害者意識に悩み、恨みを感じる時に飲んだもの。悲しみには、そういう感情も入り混じるのだ。そういえば、最近飲まなくなっているな。小さい容器は、遺品となった?「ヤロウ」。疲れた時に嗅いでいる。