[食]鶏をしめる

newmoonakiko2006-10-20

笹村養鶏場の笹鶏1羽が届いた。しみじみ眺めてしまった。これが、鶏1羽の骨と肉か。私の幼い日のご馳走は、鶏のがらを使ったスープで、母が2晩かけて煮込んでいた。ことに冬の日、そのニオイが家中に漂って、「ああ、早く食べたいな」と何度思ったことだろう。
今では、鶏専門肉やさんがなくなり、わが町には肉やさんさえない。スーパーに並ぶトレイに載った鶏の肉には、もちろん血の気などない。ガラはどこへいった?
鶏を見たこともない子どもは、足を4本描くという笑い話もあるが、チキンナゲットから1羽の鶏を想像しろというのも酷かもしれない。ましてやスライスしてある豚肉や牛肉、ハムやビーフジャーキーから生き物を感じられるか。実物を知らなければ、他の生命をいただいて私たちが生きていることを知ることもない。植物も動物もわが身を捨てて、人間を生かしてくれるのは何故だろう?
ところで、鶏を解体することを「しめる」という。これが通じない人は、若い人ということらしい。さて、笹鶏さんに感謝しつつ、今からスープを仕込みます。

笹鶏のお肉を頂くことになったのは、笹村さんのブログを読んだから・・・以下、笹鶏:肉出荷から

鶏肉の出荷が始まった。笹鶏の春に生まれた鶏だ。我が家で鶏を孵化するので、
200羽ぐらい孵化するので、100羽近くは毎年出荷することになる。残す
事になる、雄鶏は3,4羽だ。毎年、今頃から年末まで、少しづつ集荷してい
る。普通に売られている鶏肉とは、相当に違う鶏肉だ。世間で売られている地鶏
とか言われているものも、大方は、3ヶ月程度の飼育の物だ。私のところでは、
9ヶ月から、10ヶ月経った、私自身が最も美味しいと思う時期の物を出してい
る。もちろん自分が食べてしまう物が、一番多くなる。

良く売られている鶏肉には2種ある。ブロイラーといわれる。3ヶ月未満の雛
肉。もう一つは、地鶏といわれる。80日以上飼育することを基準とした鶏。い
ずれも太る為の配合飼料で、ぐんぐん大きくするので、中雛位なのに、1,5キ
ロとかになる。私のところでは、1年飼わなければ、そんな大きさにはなら無
い。3年ぐらい飼うと、3キロぐらいの成鶏になる。徐々に大きくなってゆく。
どんな鶏種でも本来の鶏の持つ姿を完成せせるのは、3年だ。1年未満は若、
と呼ぶ。


http://blog.goo.ne.jp/sasamuraailand/e/265b4f900fe754e5059687b31f11c9e2

なんでも、即席はだめなのね。さて、どんな美味しさなのかな。楽しみ、楽しみ。