アジアの農民につながるということ

newmoonakiko2006-11-25

「この地で暮らし続けるために〜農がつなぐ人と自然と地域〜」(環境再生保全機構地球環境基金主催)というシンポジュウムに参加してきた。食料自給率40%の日本人にとっては、この地とはどの地なのか。ひいて言えば、この地とはこの地球全体なのだろう。ことにアジアの貧困と環境改善、開発と環境の調和については無関心ではいられない。もっと踏み込めば、アジアの国々の土と水を食料という形で買いあさり、挙句の果ては、ごみとして捨てている申し訳なさがある。作物を輸入することで、農民が豊かになるのならいい。しかし、そうではない。これは、WHOやガットといった国家間の法律の問題ではなく、台所にたつ主婦の感覚だ。もしかしたら、食べ物の買い方を変えることで、世界の貧困や環境の悪化を食い止めることができるのではないか。基調講演者であるインドのオルデンドゥ・チャタジーさんは、食べ物の10%は自分の歩いていける地域のものを食べること、最低でも価格の20%は生産者の手に渡るようなものを買うことを提案している。地場の物を食べる、オルタトレードをすすめる。できそうではないかな。しかし、大資本による種の独占は問題だ。大自然に食べ物を頂いているというのは錯覚で、実は大資本の戦略で食がコントロールされているのかもしれない。
会場で販売されていた南アフリカの人形。エイズにかかった夫を支えるため、妻が仕事と家事を背負う。この人形を作った人は、MIDOという名前の女性らしい。彼女らの生活支援のためのオルタトレードの人形が3つになった。狼は、ひっくり返すとお母さんと7匹のやぎが現れ、赤頭巾ちゃんは、ひっくり返すと狼になる。二つとも、フリッピンの女性が作った。