苔を堆肥に

newmoonakiko2006-12-20

「先生、食べて。うちのミカンだよ。今、おばあちゃんがもいでくれたの」D君の手にいっぱいのミカン。いつもは、手のかかるやんちゃ坊主。今日は、なんとも可愛い。畑は千坪。大おばあちゃんからミカンを始めて、今はおばあちゃんが継いでいる。そのおばあちゃん、20年前農薬で顔がかぶれ、以来農薬を使っていないという。お父さんは、会社員。お休みの日には手伝う。今では、都会の人が車やバイクでこのミカンを買いにやってくる。「レモンもあるよ。無農薬だよ」無農薬っていうと、私が喜ぶの知ってるのかしらん。「ほ、欲しい。そのレモン。今度は、買うからね」
ところで、彼の友達R君から預かり物があったのでそれを渡した。その預かり物は、チャック袋に入った苔の土。渡してといったのは、お寺の子どもで、庭の土を持ってきたのだという。その苔の土を眺めて、「うーん、これは使えない。お父さんの畑の土の堆肥にしよう」盆栽でもしてるの?堆肥にする?私の頭は混乱する。農家の堆肥に苔っていうのあったっけ。「先生、プランターの土に少し置いておくよ」「はい、どうぞ」なんだか、微生物がたくさんいる、おいしそうな苔だ。