[食]玉子の黄身の色

newmoonakiko2007-01-11

玉子の黄身に色見本がある。「全農卵黄カラーチャート」。それは、数年前、自然養鶏家の菅野さんの話で教えてもらった。「どの色にします?ラーメンの玉子の色には、オレンジっぽいのが好まれますよ」と飼料会社の営業マンが言ったかどうかしらないが。そういえば、昔の玉子よりも、色が濃くなったような気がする。濃い方が栄養価が高いように思う消費者が多いようだが、それはおおいなる考え違いらしい。
1000羽のニワトリを平飼している菅野さんちのニワトリは、ニワトリのバイオリズムに添って、寒くなると玉子の数が減ってくる。あ、夏も少なくなっていたな。私たちは、昨年の春から菅野さんちの玉子を送って貰っているのだが、時折り、「玉子が少なくなって送れな〜いよ」という連絡をもらう。その時に助けてくれているのが、広島県世羅町の「ゆう食品」だ。養鶏の世界では珍しい女性の経営者・吉宗八栄美さん。9年前にご主人を亡くし、17万羽の養鶏場を継いだ。開放型のゲージ飼いだが、抗生物質は使われていない。自家飼料にEMボカシを混ぜ、地下水にもEMセラミックスを用いている。悪臭が消え、ニワトリも元気になり、排水もきれいになったという。ここから出る鶏糞は、「広島県堆肥共励会」(こういう会があるんだ)で最高賞を受賞している。いかに鶏舎の環境がいいかが分かる。
今回は、どういうわけか、バッテングして、両方の玉子を食べることになった。さて、オムレツにしよう。おや、色が・・。薄い方が菅野さんち、濃い方が吉宗さんち。吉宗さんは、「赤ピーマンや海草とかアルファルファを食べさせているからかな?」。自分の自然観を表現できる1000羽くらいの自然養鶏にあこがれているとも言う。なるほど、この黄身の色の差は、その辺りに関係があるのかな。「でも、今より3倍ぐらい値段が高くないと、できませんよぉ」。この話は、聞かなかったことにしょう。

あのぺコちゃんの「不二家」が、期限切れの牛乳を使ってケーキやプリンを製造していたという。これから、食の現場での、いろんなことが明らかになっていくんだろうな。