おそらのはてはあるの?

newmoonakiko2007-03-10

読み聞かせの会。月に1回なのにすぐにやってくる。今日は、メインにお願いしているお母さんが欠席なので、先生=私が、がんばる。ひさしぶりに絵本を読む。読み聞かせといっても、奥が深いが、最近のお母さんは、とても上手。どなたも、感情豊かに読んでくれて、大人の私でも楽しめる。
私が読んだ「おそらのはてはあるの?」文は、かの「ファジー理論」をうちたてた佐治晴夫先生。佐治先生の講演は、2回ほど聞いているが、本当に自由奔放。すでにわかっている理論を暗記するだけの学問とは、別の世界を見せてくれる。わからない、わからないことを探求するのが学問なんだと。
この絵本の最後に「おとなのみなさんへ」というあとがきに先生はこう書く。「どうして夜は暗いの?」という子どもの疑問から、「宇宙には、果てがあって」「しかも膨張していて」「そして、はじまりがあった」という、現代の宇宙観への道しるべがあらわれる。日常のなかの非日常に気づくことが新しい発見につながるということだ、とある。わかった世界は未知の世界の何千分の1いや、何万何千万分の1ぐらいか。そんな広大無辺な世界に住んでいる我々なのになんでもわかっているような顔をしていいのかな、と思う。