三里塚のお土産

newmoonakiko2007-06-08

木の根ペンションは、成田空港のど真ん中にある。空港内からも見えるのだが、それが何であるのか知る人は、もう少ないだろう。昔は成田闘争の団結小屋、闘いの拠点だった。今は、地球的課題の実験村1番地?村唯一のペンションである。騒音はまだしも、監視、検問つきなのだ。それは、世界でも珍しいものであろう。
昨夜は、タイの行政区区長カヨターさんら8人を迎えて、実験村村民、AFCE(アジア農民交流センター)の会員、JVC(国際ボランティアセンター)職員らの交流会が開かれた。議論あり、歌あり、踊りあり。地元の農家、柳川さんの野菜、石井さんの豚肉、このペンションの管理人らしきAFEC顧問大野さんが持参した秩父のイノシシの肉などが並ぶ。カヨターさんに好評だったのが、小田原しいの食品の「イカの塩辛」。タイでは、イカとタコがおなじ名詞だそうだが、ともかくお口にあってうれしい。
ところで、飲むほどに「ああいえばこういう」病が顔を出す私を相手にして下さったのは、恐れ多くも山下惣一さんと、三里塚物産の平野さんであった。山下さんは、まわりの方によれば、めずらしく酔っ払っておられたそうで、百戦錬磨の毒舌家のお茶目な顔を見せていただいた。朝、「女性のみなさん、失礼しました」と女性全員に謝っていたが、どんな失礼であったのかな?平野さんは、成田闘争を支援するためにこの地に入った闘士であるが、その闘いで磨かれたのか、あらゆることを包みこむ人間味が感じられる方だ。それは、あらゆる矛盾をも飲み込んで、なおかつ噛み砕いて生きる三里塚の人たちに共通している人格でもある。成田闘争など知らない人たちをも引きつける彼らの底知れない魅力なのだろう。

三里塚のお土産は、お野菜と、化学農薬肥料を使わず栽培されたらっきょう。生活クラブ生協などを通して、ファンも多い。