親子で歌う

newmoonakiko2007-06-17

3世代で歌うコーラスグループ「ハミングバード」。その構想のきっかけとなったのは、鎌倉市のジュニア合唱団「なぎさ道」の舞台を聞いたことにある。この合唱団は、最初は子どもだけだったが、付き添いのお母さんたちが加わって、今では母親の腕に抱かれた0歳児から入会している。歌っている子どもの弟や妹なのであろう。今日は、第4回定期演奏会。「白いうた青いうた」の第1ステージは、さすが難しいのか、あるいは気乗りがしないのか、2歳児の女の子は、舞台を歩くばかり。しかし、可愛い衣装を身にまとった第2ステージ「楽しいミュージカル」では、リズムに乗って楽しそうに歌いだした。第3ステージは、男性合唱団のメンバーも加わり、宗教曲だ。指導者の佐藤ゆり先生は、意味はわからなくても子どものうちに宗教曲を歌わせたいという強い意志で、「聖体賛歌」や「ミサ曲」などをレパートリーに加えていると言う。
ところで、プログラムにこんなことが書かれていて、なるほどと思った。それは、「幼児期に親と一緒に好きな童謡を歌う機会が少ないと小学生になってから、「余り頑張れない」と感じる割合が増える傾向にある。(厚生労働省研究班調べ 東京新聞掲載)」幼児期に親と童謡を歌ったことを子どもは覚えているのか、これは親に歌ったかどうか聞き取り調査したのか、多少疑問があるし、「あまり頑張れない」というのも、漠然としている。しかし、
今日の舞台を見ても、親子が共に歌うというのは、親子共に心の安定感が醸し出されている。心の安定があってこそ、子どもは頑張れる。大人だって頑張れる、ということなのだろう。親と子、人と人とつながることでしか、心の安定は生まれないということなのだろう。