WHO基準にあわせると食べれる米がない!

newmoonakiko2007-07-01

山形から仙台へ移動。仙台福祉プラザで開催された「善循環の輪 宮城の集い」を取材。会場は300人定員だが、満員。スタッフは立ち見。急遽、日程が決まったため、大きな会場をとることができなかったという。宮城県内のEM事例10を聞く。農業はもちろんだが、家庭や学校の掃除、シックハウス対策まで、10人10色。初めて聞く人は、とまどうだろうが、そもそも、環境・食=農業・健康は、三位一体。そのキーワードは、抗酸化だ。それも、すべて微生物の働きによる。
たとえば、農薬も化学肥料も土を酸化させ、そのままにしておけば、悪さをしない重金属をも、化学反応をしてイオン化させてしまう。イオン化した重金属を植物の根が吸い、結果的に人間がこれを摂取することになる。たとえば、日本の米のカドミウム含有規準は、4ppmだが、これはWHOの規準の2倍にあたる。カドミ含有の多い地域は、干拓農地だという。農薬は、環境ホルモンという次世代への負荷が問題だが、化学肥料の使いすぎは、土への汚染を引き起こす。しかし、有用な微生物がそこに増えると、重金属は、イオン化せず、おとなしく地下に眠ることになるという。今日は、会場から専門的な質問がたくさんでた。比嘉先生の、一歩も二歩も踏み込んだ話には、知的好奇心を満足させた人が多かったのではないか。
環境も農業も健康も、行き着くところまで行った感がある。EMについて、たくさんの人たちが、興味を持つ時代になったのも、そのことと無縁ではあるまい。

写真は、海苔養殖の酸処理にEM活性液を使っている宮城県七ヶ浜町の星さんの海苔。懇親会で出たが、すぐになくなった。星さん曰く、デパートで売る新海苔なんて嘘。古い海苔を新海苔って偽って売っている。古米を新米として売るのと同じ。叩いていけば、どれもこれも埃がでてくる。