有機JASバナナ

newmoonakiko2007-07-17

2回目の登場だと思うが、本日のバナナは、メキシコ産有機栽培バナナ。輸入の時、普通は薬品で燻蒸されるのであるが、これは無燻蒸で、植物防疫検査に合格している。一緒に食べた友人が、「おいしい」と声をあげた。たんなるバナナにですよ。皆まずいバナナを食べているのね。赤ちゃんの離乳食には、やはり有機バナナだ。
ところで、私の好きな有機JASマーク。平成15年から始まったこの制度。どのくらいの量の生産量なのだろう?まず、国内産のお米は、12,287トンからスタートして、2年後には、10,400トンに減少。野菜は、27,460トンから29,667トンと微増。ところが、外国産は、米2,031トンが2倍になり、野菜は、なんと3倍。国内産の約2倍の有機野菜が外国から輸入されている。国内産の有機JAS認定制度の基準が厳しく、有機農家の話を聞いても、「こんなに無理して認定を取る必要があるのか」と思うことが多い。まるで慣行農法を守るために有機JASのハードルを高くしたみたいだ。その上、有機JASとはいえ、農産物には変わりはない。一般の作物の10倍で売れるとなれば、話は別だが、せいぜい平均1,5倍か。農家にやりがいを与えない有機JAS制度なのだ。ということで、全農産物に対する国内産有機JAS農産物は、2パーセントにも満たない
ただし、有機JAS認定米の価格は、一般米の2倍は軽く超える。直販で消費者に支持されている。除草剤を1回使った米は、結構ある。どうも、この1回が、抜けるか抜けないかが、壁のようだ。価格も、有機JAS認定米より、ぐんと安くなってしまう。この辺りが、気の毒である。消費者から見ると、そんなふうに見える。
さて、ある友人が東京の息子に夫にも食べさせない極上の有機JAS認定米を送ったら、その息子から感激のメールがあったそうだ。「塩をかけただけで食べれる」と。いったい、どんなお米を食べていたのかと母親は心配していた。
かの農民作家、山下惣一さんなら、農薬だ除草剤だとつべこべ言わず、米を食え。そのうち米を作る農民もいなくなるぞ!と言うだろう。安ければいいというのは、もう過去の話だ。なんでも米を作ればいいと言う話でもない。う、バナナの話が米の話になっちゃった。