三浦のかぼちゃ

newmoonakiko2007-07-18

始発の電車に乗って横須賀の先まで行って来た。大韓キリスト教長老会のメンバー10人が、三浦半島での有機農家を視察。EMを活用する3軒の農家を訪問した。韓国のキリスト教会の40代から50代の牧師さんたち。1980年代、国の軍事化に反対し、民主化運動の急先鋒として活躍した方々らしい。慣行農法ではない、もうひとつの農業を行うべく「正農会」を設立。日本の「愛農会」と交流しながら、発会当時は35人が、今では600人にも増えているという。農法は、ひとそれぞれで、韓国自然農法中央会の趙珪漢さんに影響を受けた人もいれば、EMを活用している人もいる。韓国も日本と同じく、大規模化が進み、大規模化すればするほど、莫大な借金を抱え込んでいるという。視察のポイントは、ずばり経済性らしい。いくらで売って、いくら利益が出るか。非常にわかりやすい。もっとも、農地の土を触り、ピーマンやトウモロコシをその場で味見したり、生えている草をなめてみたり、さすが自然農法実践者である。視察の間、おみやげやさんに寄ったら、農機具を売るDIYに行きたいと希望されてしまった。折りたたみ式コンテナ。これは韓国にないらしい。

驚異的な雨にもかかわらず、見事に育った嘉山さんのかぼちゃ。1個1,000円で取引されている「雪化粧」という名のかぼちゃ。土には化学肥料はいっさい入っていないが、農薬は多少使用。しかし、神奈川県特別栽培基準よりもはるかに農薬の使用は少ない。この地域の農家とは、もう10年来のおつきあいだが、収入は地域の1,5倍という。EM資材の購入は年々減少するので、経費が安くて済むというのが、3軒の農家が一致した意見のようだ。みな、後継者がいて、家族みんなが元気。後ろに大消費地があるとはいえ、極めて貴重な農家なのだろう。中でも、150aの農地で、キャベツ、大根、スイカだけで、高収入をあげる鈴木誠さんには、質問が集中した。明日は、MOA農法実践農家の高橋さんとナチュラルハーモニィの河名さんの農場視察だそうだ。どのような収穫をもって、帰国されるのか、興味がつきない。