ニンジンジュース

帯状疱疹で入院していた友人が、今日退院した。夫に冷蔵庫に入っているニンジンが黒くなってきたよ、と言われたのが昨日のこと。「間に合った」と喜んでいる。「まず、ニンジンをジュースにするんだ」とうれしそうだ。よかった。あと、２回放射線治療があるが、その後は、生ごみを畑に返して、ニンジンを作り、自分の手でジュースにするのが、彼女の当面の目標である。
「農作業ができないので、農園を誰かにゆずる」という噂がでて、彼女はすごく立腹していた。自分で花を育て、リースにしたり、アートフラワーにしたりするのが、職業でもあり、趣味でもある彼女。｢免疫力が下がって、土に触れない」とはじめは、弱気になっていたが、放射線治療が進むにつれ、終われば、土に触れる生活ができるという前向きな気持ちに変わってきたのだ。よかった。ほんのわずかな農地だが、そこは植物と対話する楽園。はやく、農作業ができるといいね。

私が、彼女にプレゼントしたジュース。ニンジンだけのジュースは市販ではほとんどない。写真のジュースは、以前なら自然食品店の片隅で埃をかぶっていたもの。今では、気の利いたスーパーで買える。でも、そんなに売れてはいない。有機JAS認定のニンジン、りんごにレモンが入ったニンジンジュース。１７０円。試しに飲んだら、りんごの甘さが強かったが、甘味料とは違い、後味はすっきり。なにはともあれ、自分で育てたニンジンをジュースにするのが一番！