自由俳句

newmoonakiko2007-09-10

啓蟄の日本行方不明かな 
この句の作者は、1950年生まれの渡辺誠一郎。この句がいつつくられたかは知らない。
日本の行方知れずに台風禍
もちろん、没でした。没でしたが、参加者の共感は得ました。「この国は、どこに行くのかしらね」。
湾岸戦争の時に三橋敏雄という俳人が、こういう句をつくっている。
こちら日本戦火に弱し春の月 
戦前の一本道が現るる 
という句もある。日本がバブル経済真っ只中の昭和59年の作だ。
俳句も、伝統的な花鳥諷詠を守りながら、世事に無縁であるわけにはいかない。と、私は、思っている。
安倍総理海上自衛隊のインド洋での給油継続のための法案が成立しない場合は、政治責任をとり退陣するとか。国際社会の役割を果たせないということらしいが、国際社会はそれを本当に望んでいるかだ。国連の決議がどうか。日本が給油せず、とすれば、アメリカはイラクから撤退するひとつの大義名分になるかもしれないのに。身を挺して不義理をすれば、、国際社会の安定に貢献できる。
こちら日本英米に弱し秋の月 
戦前の一本道が現るる 
でないことを祈りたい。

ところで、2重丸を頂いたのは、
柔らかき女にもなり萩の寺
いつもいつも、とんがってると疲れるものね。しかし、俳句に媚を売ってどうする。

昨日の特別句会は、バックミュージックにジャズが流れる宮ノ下富士屋ホテルのバー メンバーの中には、直木賞を受賞した三浦しをんのおばあちゃまもいる。