キノコちゃん

newmoonakiko2007-11-06

山形県長井市から、キノコが届いた。むきたけとくりたけ。小田原のスーパーでは見ないキノコだ。実は送り主のEさんから、キノコ採りの楽しさをたくさん聞いていた。まだ暗い森に入り、亡くなったおばあちゃんの手引きでクマから逃げたり、小鹿と仲良くなったりしながら、キノコを採るんだって。朝日連峰に連なる山々が、彼女の庭なんだ。そりゃ現代のメルヘンだよなと思った。
そもそも、キノコの存在は不思議だ。生物学的には、植物や動物の体を作る複雑な物質を分解して、単純な物質に還元する働きをする。キノコが存在する森こそ、いのちが循環する完璧な森なのだ。キノコちゃん、えらいね。微生物に悪玉や善玉があるように毒キノコも必要で生えてくるのだろう。「洗って送ろうか」と電話があったが、「洗わなくていいよ」と答えた。野趣いっぱいのキノコ汁をたっぷりと食べた。森のいのち、ごちそうさま。