[食]林檎が食べられない

newmoonakiko2007-11-20

青森の福士さんの林檎。王林。甘くてジューシー。実にしっかりした林檎だ。林檎は、農薬なしでは作れないという常識に挑戦している。普通30数回の農薬散布を3回までに減らした林檎だ。半分でも減農薬というが、そのレベルとは本質的に違う。今、慣行農法で栽培した林檎を食べられない人たちが増えている。単に林檎にかける農薬が問題なのではなく、あらゆる化学物質に対してアレルギー反応がでてしまうのだ。自然食品の販売店には、どのぐらい農薬が使われているかの問い合わせが、ここ数年急激に増えた。今までは、そんな問い合わせはなかったのに。添加物は食品を選べば避けられるが、野菜や果物まで食べられなくなるのは、異常といえまいか。厚生省もようやく重い腰をあげて、喘息やアトピーなどの調査に乗り出した。いずれ、食べ物、添加物や農薬との関連が科学的にわかることになるだろう。有機農産物が、一部のお金持ちの手に渡るのではなく、すべての人たちの健康に貢献できるようなしくみをいち早く作らなくてはならない。ちなみに、減農薬有機林檎は食べられなくても、福士さんの林檎なら問題が起こらずに食べられたという報告もある。こうした消費者に一番鈍感なのが、農水省とJAというのが、歯がゆい。