農業白書では見えない現実

newmoonakiko2007-11-21

横浜市青葉区の小学校が、食材の値上げのために予算がオーバーして給食を2日間とりやめたというのが、ニュースになっている。給食の質を下げない措置だというが、なんだかね、さみしい話。少子化というのは、ひとり頭に経費をたくさんかけられるかのかと思っていた。が、違うのだ。小規模であればあるほど、予算は少なくなる。これが、文化国家の実態なのである。子どもたちが、大事にされているのか、いないのか。それは、高齢化ともなれば、老人の方にお金がかかることはわかる。税金に頼らない老人になんとしてもならなくてはならない。私にかかる税金は、子どもに回してくれという自立した老人にならないといけない。給食ぐらい、満足に食べさせてやろう。もう、家庭での食には期待できないのだから、365日、給食であってもいい。朝食もどうだろうか。
今日、必要があって18年度版農業白書を読んだが、自給率をあげるためにごはんを1食につきあと一口。国産小麦のうどんを月にあと3杯。国内産大豆の豆腐を月にもう3丁食べると1パーセント向上するんだそうだ。国内産小麦も大豆もすでにないよ。というか、こういうせこい計算するぐらいなら、荒地開墾、国民総出の農作業、国内フェアトレードの方がよっぽどわかりやすい。せめて、学校給食は、すべて国産。地場のものを使うというよりも、給食に使う食材を地域でまかなう。農地のない大都会は、農村と手を結ぶ。日本の大人たちは、世界の珍味を食べつくしたはずだ。子どもたちにまともな食を税金でまかなってやっても、罪はない。じゃなければ、孫食基金でも作る?

醤油は、日本が誇る発酵食品。だけど、本当に時間をかけて発酵させた本物醤油は日本にはないに等しかったという。これを偽造といわずになんというのかな?スーパーの安売り醤油が少なくなったのは、大豆が値上がりしたためだが、そもそも偽醤油だったのだから、なにをかいわんやだ。写真は、スーパーではお目にかかれない本物醤油。