初電車待つといつもの位置に立ち
俳人協会カレンダー１月の句。「初電車」を「初春」や「初日の出」と読み替えてみる。「原点」あるいは、「初心」が、「いつもの位置に立つ」となる。お見事な正月の句だ。と感心していたら、この作者岡本眸さんが、第４９回毎日芸術賞に輝いた。岡本さんは、昭和３年生まれ、俳人協会の副会長でもあり、女流俳人の第一人者だという。
昨日と今日の私の違いなどあるわけはないが、３６５日暮らす中で、少しづつづれていく自分の立ち位置を正して、ご来光を拝んだ。
NHKラジオ「２１世紀日本の自画像」（９時半から１１時）を聞く。その深刻さに胸が潰れる思いがした。
