「米の作りすぎは、もったいない!」

newmoonakiko2008-02-25

毎日新聞によれば、

東北農政局が作った「米の作りすぎは、もったいない!」「米の過剰作付けは、資源のムダづかい」というポスターに対し、地元の農家が「一生懸命米作りをしている農家の誇りを逆なでしている」と激しく反発。東北6県の農家約6000戸でつくる東北農業農民団体連絡協議会が25日、同局に文書で抗議するとともにポスターの回収を求めた。
「米の生産調整」への理解を深めてもらおうと局内で文言などを検討し、3万枚作製。今月から東北地方の農協などに張り出された。「MOTTAINAI」という文言付きで、「麦・大豆等へ転作し、自給率を向上」「限られた水田を有効利用することが、国民共通の利益」などと呼び掛けている。
抗議文は「過剰なのは輸入米で、外米に血税をつぎ込むことこそムダづかい」と指摘。連絡協議会の佐藤長右衛門会長は「高齢化が進む農村では、米作りを続けることが心の支え。カラー印刷で3万枚作成する金があれば、もっと他の施策に使うべきだ」と話した。
同局は「米価下落で生産調整が緊急の課題。決意の表れとしてインパクトのある言葉を選んだ。誇りを傷つける意図はない」とし、ポスター撤去などの予定はないという。

だ、そうだ。この話は、以前農政局の元担当者から聞いた。米は兼業農家でもできるんだと。田植えして、病虫害がでたら薬撒いて、稲刈りして終わり。役人はそういう認識でした。なんか、稲作はものすごくやっかいもんのようで。そういう心情が、ストレートに出てしまったのでしょう。

今までは、消費者に「お米を食べないなんてもったいない!」と言っていたのだけれど。もう、消費は見込めないと判断したわけか。

でもね、なんでポスターなんだろう?役人が農家にけんか、売ってどうするんだろう?麦や大豆を作って欲しいというのは、わからないでもないが、米を作りたいという気持ちを誰が否定できるか。例えば市民団体がポスターを作るのは勝手だが、国が作るにふさわしいやり方なんだろうか?

宮城県大崎市有機農家の田んぼ。怒ってるだろうな。