EM土団子

newmoonakiko2008-07-25

暑い。暑すぎる。けれども、向ヶ丘遊園駅で取材だ。市民と川崎市の職員が、用水路にEM土団子を投げる。現場は、駅南口から8分ほどの住宅街に流れる用水路だ。ヘドロがたまり悪臭で、周辺住民から苦情が市に寄せられていた。そこで、EMによる実験が今年の春からはじまった。4月にEM土団子を500個を入れ、その後は、2週間に1回EM活性液を100リットルずつ流した。

EM土団子のまわりに糸ミミズが発生し、そのあと、アオコ、ざりがに、鴨もやってきたという。公害研究所が、記録をとっているので、この結果は、いずれ公開されるだろう。担当の職員は、水の変貌を実感しているようで、暑さにもかかわらず、2回目の団子投げを楽しんでいるようにも見えた。

土も水も再生不可能な資源だと思っていたが、人間が少し手を加えて、微生物の層を整えてあげれば、自然は復活する。人力は必要だが、お金はそれほどかからない。100メートル浚渫するのには、2000万円?必要だと言うが、この200メートルの用水路の水質改善の経費は、なんと27万円(EM活性タンク2基、20リットルタンク数個、EM資材)だ。あまりにも、安価なので、税金ではなく、民間でやって欲しいという市町村が多い。

EM活性タンクは、小田原市では報徳スイミングスクールにある。箱根には、日帰り温泉「天山」にある。グリストラップの悪臭対策に使ったら、効果が出たという。雲須川にどんどん流してもらえたら、下流の早川がきれいになるかもしれない。相模湾も。家庭から米のとぎ汁にEM活性液と砂糖を入れて発酵させて流せば、職員の手をわずらわせなくてもよい。自己責任できれいにする、これができるのが、EMのおもしろいところだ。

漁業組合が中心に行った大阪の道頓堀、銀座の商人が音頭をとった東京の日本橋川。みんな、きれいになった。小田原の近くでは、二宮の葛川。町民が本当に熱心にEM活性液を流していたら、なんと鮭が産卵したという。小田原では、EMわいわいネット(平野茂樹代表)が市役所や松永記念館の池の浄化に取り組んだ実績がある。お困りのことがあれば、どうぞとのことだ。

しかし、今日の作業。ボランティアは65歳以上の方3人。若手の市職員がいなくては、とても進まなかった。そういう意味でも、民間と行政の理想的なコラボだった。ごくろうさまでした。

団子の作り方は、以前取材した足立区がけ川チームのものを紹介します。
http://jabjab.greenproject.net/torikumi/dango.html