沈黙の春

newmoonakiko2008-07-30

ジュネーブで開催されていたWTO交渉会議は、中国・インド対アメリカの対立で、交渉は決裂。おかげで、日本の農業分野での市場開放もしばらくは行われない見込みだ。どこの新聞も、こんにゃくの関税率を例にあげて、全国4600戸のこんにゃく農家が危機と報じていたが、こんにゃく農家には申し訳ないが、なんでこんにゃくなんだと思ったものだ。

ともかく、主食の米開放までには時間が稼げる。

経済進出著しい2国とアメリカに交渉はまかせて、日本は静かに方向転換するのがいい。某若手学者が、「これで後進国の農民が経済の成長から取り残される」と言ってたが、いえ、あなたが取り残されると思いつつ、聞いた。

ところで、「沈黙の春」の著者、レーチェル・カーソンが、「沈黙の春」を書き終えたのは、1962年。その2年後、彼女は、企業や保守的学者の猛烈な攻撃を受けながら、ガンで亡くなっている。56歳だった。共に痛みを分け合う経済のしくみはないのか。地球が危機というのに。

梅干にはよいお日和だったが、畑の野菜たちのために心のうちで雨乞いをしていた。そのかいあってか、ようやく一雨。人間の交感神経も休まる?