土佐のご馳走

newmoonakiko2008-12-07

高知に出張といっても、高知市内にいたのはほんの1時間ほど。「はりまや橋]を渡った時には、3日間運転をしてくれたMさんにお礼のつもりで、ペギー葉山の「南国土佐をあとにして」を一節歌ってあげたが、気持ちは通じたと思うが歌は通じなかった。

今晩の夕食は、高知大丸で買い求めた明神水産の藁焼き鰹たたき1本840円。その上に届いていた松本さんちの有機たまねぎと長ネギ。それに間さんから頂いた貴重な有機生姜をたっぷりのせる。柚子と生姜は、鰹の恋人。この三角関係は、実に微妙だ。わかっていることは、鰹にとっては、柚子も生姜もかけがえのない存在だということ。柚子と生姜が正真正銘仲良しってとこがね、怖い。馬路村の柚子、高知の生姜、この絶妙な組み合わせは、この土地が育んだ風土=フードそのものだ。


ところで、この生姜、JAS認定で許可されている農薬も使っていない。でも、市場ではJAS認定以外有機と認めないので、一般市場に出すと価格は慣行農法と同じ扱いになる。今年は、豊作で農家の手取りが1kg250円だそうだ。間さんらは、1kg1000円で売りたいという。土佐自然塾を卒業して2年目、売り先など考えずに土づくりに無我夢中だったのだろう。

この話を野菜仕入れの修業中のSくんにしたら、上司に伝えてくれて、東京の自然派スーパー、生協など4社に見本を送るよう、声をかけてくれた。上手くいったらいいな、百戦錬磨のバイヤーさんのお眼鏡にかなったらいいな。実際、この本物生姜は香り味ともに奥深い知的美人だ。ぜひとも、どなたかの手に引き取られ、誰かの食卓を飾って欲しい。