ショートケーキのイチゴ

newmoonakiko2008-12-09

昔、昔サンタさんが、●家のショートケーキを持って我が家に来てくれたことがありました。当時(いつ?)は、うれしくてうれしくて4分の一食べた記憶がある。今思えば、あのイチゴは美味しくもなんともなかった。けれども、イチゴ農家にとっては、クリスマスは稼ぎ時で、この時期にいかに出荷するかが、勝負時であったはずだ。

そもそもイチゴは、春を告げる果物なのに、クリスマス用のショートケーキのために品種改良され、石油で暖められ、無理に無理を重ねて作られたのだろう。●家を先頭にした商戦のお陰で、日本人一通りクリスマスケーキを食べた後で、やはりイチゴは年を越してからゆっくり味合おうという気分になってきたのは、よいことだと思う。

今から10年以上前に伺った農家は、化学肥料をやめて有機肥料に切り替えたハウスでイチゴを栽培していた。農薬も少ないせいか、味と香りがよく、都心の有名な洋菓子店からご指名があり、破格の値段で取引されていることを知った。やっぱり、ショートケーキは美味しくて新鮮なイチゴなしではできない。今でこそ、有機有機と騒がれているが、本物をめざす料理人には、すでにどんなふうに作られた素材が一番かはわかりきった話だったのだろう。

写真のイチゴは、横須賀市の川名農園のもの。1パック580円。有機栽培で農薬はごくわずか。3粒食べた後、美味しい!と思って撮影して、テーブルに置いておいたら、息子に全部食べられた。先に食べててよかったぁ。3粒だけど・・。

しかし、このイチゴの鮮やかな赤色。冬がきた。春がくる。