港は大賑わい


散歩のついでに早川の「小田原さかなセンター」まで歩く。いつになく人が出ていて、バーベキューも満席である。観光客の皆さんであろう。「すごいお客さんだね」と市場のおじさんに話しかけたら、「昨日の方がすごかったんだよ」とものすごくうれしそうな顔で答えてくれた。JRが企画した歩く会の参加者が、寄ってくれたそうだ。暇な時は、しかめっらをして少し怖いガードマンも、今日は、やさしい顔をしている。当たり前だが、商売人にとって、お客さんが来てくれる、それだけでうれしいものだ。私もなんだかうれしい。

今日の買い物は、サーモンの切り落とし、マグロの中落ち、さつまあげで990円。破格の値段の干物は、この次にして、帰ってきた。ところが、ターンパイク入り口にある干物専門店山安直売店でも人が溢れいる。大繁盛のようで私はうれしい。初めて中に入ってみたが、豊富な干物の種類、価格の安さ、人気があるはずだ。金目鯛の干物は、1枚2000円代だが、(これが通常の価格)1枚100円代の鯵の干物もあるし、わけあり干物は超格安だ。この山安は、小田原と釧路に工場を持っているという。金目鯛のわけあり(しっぽが折れていた)干物は、ミッドウェイで獲れたもので、2匹で300円。

天日干しで酸化防止剤を使わない干物は、市内のいくつかの魚屋で自家製干物として販売されている。まぁ、これは地元の特権。地場産天日干しというのは、かなり難しいハードルだが、山安にもないわけではない。工場での大量生産化という路線を維持しながら、創業140余年の技を生かすというのは、なかなか大変な仕事だろう。しかし、小田原の干物は、名物としてまだまだ生きていると思う。干物を買ったら、ご飯を炊きたい。和食文化に大いに貢献できる。

自分で干物を作りたい人用の網かご。近所で売ってました。