ミネラルと愛

newmoonakiko2009-03-15

今日は、松下政経塾の元塾頭・上甲晃さんが主宰する青年塾・志ネットワーク主催の箱根会議に参加してきた。。この日の「日本、この手で何とかする!」実践報告者のテーマは農と食らしく、ゲストスピーカーは、「農業と台所の架け橋」農家菅野芳秀さん、「食と子供」大塚貢元上田市教育委員長、「健康道」岩崎輝明㈱玄米酵素社長、「福祉現場から」潮谷愛一慈愛園理事長という顔ぶれ。

それぞれ、地域、教育、医療、福祉という困難な現場を具体的に変えてきた方々の話は、実に明快で説得力を持つ。浮き彫りにされたことは、飽食の時代の中の栄養不足という問題だ。もともと日本の土壌は欧米に比べるとミネラル分が少ない上に過剰な化学肥料や農薬の使用によってミネラルバランスは大きく崩れている。菅野さんの報告によれば、たとえば、ニラの鉄分含有量は60年前に比べてほぼ3分の1など、ほぼすべての野菜でビタミンと共にミネラル分は減少している。生ごみを循環させて堆肥にすることによって土の回復を図ろうというのがレインボープラン。菅野さんの話は何度となく聞いているが、近代農業への否定、有機農業への転換などという小難しい話は、今まで1度も聞いていない。が、レインボープランはそのための対案であることははっきりしている。

大塚貢さんの話も、いってみれば、土のミネラルが不足したために子供たちの健康が著しく犯されているという話である。大塚さんのすごいところは、ありきたりの地消地産ではなく、科学的な見識をもって低農薬の米、野菜、小魚中心の給食に変えてしまったことだ。その結果、体力、学力ともに素晴らしい効果がでている。

岩崎さんの玄米酵素。昔、私も飲んでました。この酵素もミネラルと深い関係にある。ここまでは、キーワードは「ミネラル」だなと聞いていたが、最後に登壇した潮谷さんが、こう切り出した。「人間(いのち)は食べ物でできているのは間違いありませんが、愛がなくては人間は生きていけません」と。体的な栄養も霊的な栄養も不足しているのが日本ということがわかれば、問題はほぼ解決したも同然である。一番わからないのが政治家かもしれない。