鎌倉文学館

久しぶりに鎌倉文学館を訪れた。
関心したことは、ふたつ。ひとつは、「魔女の宅急便」の童話作家角野栄子芥川賞受賞作家・柳美里が、加わったこと。どうも、ふたりは平成12、13年に鎌倉に転居したらしい。もうひとつは、特別展 いま子どもに伝えたいことシリーズ4きむらゆういちの世界だ。

きむらゆういちといえば、「あらしのよるに」だ。絵本は講談社出版文化賞を、映画化されたものは、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞している。大人は知らないかもしれないが、今中学生ぐらいでこの本を知らない子どもは、かなり不幸かもしれない。私も、若いお母さんにすすめられて、映画を見た。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD7831/story.html

木村裕一さんが、鎌倉に住んでいるのか知らないが、この企画には、子どもたちに文学館に来て欲しい、文学館においでよというメッセージが込められている。文学離れが進んでいるというが、まずは絵本や童話を好きな子どもに育ってもらうことが大事なのだ。突然、夏目漱石小林秀雄とはいかない。

小田原文学館は鎌倉文学館のスケールには及ばないが、せめて夢枕獏、三浦しおん等現代の作家を紹介してもいいのではと思う。ガンダムの富野 由悠季 企画展もいいな。マンガは、文学ではない?でも、文学とはあまり縁のない人たちが文学館に足を運べば、小田原の文学に目をひらくかもしれない。そういう役目も文学館にはあるのだ。