プロはプロ

農園やってるから見に来て!のお誘いについていった場所は、鎌倉市玉縄。小高い山を切り開いたのか、竹林を背にした場所が目的地だ。

Kさんという農家に土地をお借りしているらしい。仕事中のKさんが、にこやかに迎えてくれる。トラックを使っていいよといつもながら親切で優しい。

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畑の奥は大根もブロッコリーも青々としてお見事な出来。ところが、手前は・・・傘の骨になってしまったキャベツ、茎だけのじゃがいも・・・。
どうしてこんなに様子が違うの?

答えは、奥はKさんが育て、手前が・・そう友人たちの・・

私は叫んだ。同じ土なのにどうして違うの?Kさんが、なんかしたんじゃない?

坂を下りて、私はKさんに質問した。どうしてこんなに違うんですか?
Kさんが、落ち着いて答える。軽く耕して緑肥を入れて、種をまいたよ。
一方、友人たちは言う。有機肥料をたっぷり入れて種をまいた。
なんか、この当りに答えがあるのかなと思うが、あまりの差に愕然とする。

Kさんは、最後にいろいろ体験してみるのがいいよ。人参はうまくいってるじゃないの、と慰めてくれる。もっと頻繁に畑に来れたら、プロの秘密を盗むこともできるかもしれない。農業本を読んでも、じゃがいもはできない。

明日は、小田原城二の丸広場で農業まつりが開催される。小田原有機の里づくり協議会も出店する。農業まつりに有機農家がまとまって出るのも初めてのことだ。農業のプロが集合する。敬意を表しに行かなきゃ。