城と桜

newmoonakiko2010-03-21

城の石垣に似合う桜。このお城は熊本城。1週間後の今は、花も盛りかもしれない。

長野県上田市の「上田城千本桜まつり」では、観光客や市民から俳句を上田城跡公園など市内20カ所に投句箱を置いて募集している。「上田城千本桜俳句会」で昨年は過去最多の1295句の応募があったそうだ。「城」と「桜」をテーマに募集したという。この数が多いかどうかはわからないが、私の関心はこの俳句大会の最優秀賞が「黛まどか賞」ということだ。ちなみに昨年の「まどか賞」は岐阜県多治見市の田口彦良さん(72歳)の作品で「城跡の井戸に抜け穴花明(あか)り」だ。

黛まどかさんは、湯河原出身で小田原城内高校の卒業生だ。ものすごく若い女俳人のように感じるが、まどかさんも50歳にもうすぐ手が届く。私は、俳句の先輩たちに黛まどかの話をしたときにぐっと引かれてしまって、恐縮した。たぶん、俳壇の評価と一般社会の評価とは別なものなのだろう。藤田湘子をはじめとする小田原の俳壇の歴史はきらびやかなものがある。しかし、今は同人が高齢化して、結社を維持していくだけでも大変なのだ。俳壇の外は、俳句ブームなのだけれども。

市や観光協会が主催する俳句大会は、全国珍しくはない。小田原でも梅祭り俳句大会が開催されるのだが、なんだか今ひとつ盛り上がらないのは、市民に上手に伝わらないからなのだろう。そもそも結社に入っていなければ、どこに投句していいのかわからないんだから。小田原には季語がいっぱい詰まっている。俳句でだって街おこしができそうだが、そう簡単にいかないのが城下町/小田原なのかしらん?「黛まどか」賞、なんで上田市なん?ちなみに自然エネルギーの町岩手県葛巻町葛巻町風と恋の俳句コンテスト」の審査委員長もまどかさん!