遺伝子組み換え菜種

有機農業の定義は、遺伝子組み換え種子を用いないことである。もっとも、日本では、遺伝子組み換え種子は市場にでていないことになっている。ところが、除草剤への耐性をもつ遺伝子を組み換えた菜種が全国各地で自生していることが、市民団体「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」の調査でわかった。もっとも多いのは、三重県、福岡県、千葉県がベスト3だが、三重県がダントツ。港周辺、製油工場への搬入ルートの道路わきに日本では生えていてはいけない遺伝子組み換えの菜種、その上、組み換え菜種と交雑した雑草も見つかっている。この自生菜種が、アメリカの大手種子メーカーモンサント社のものか、調査中という。
現在開催中のCOP10では遺伝子組み換え生物による生態系被害が起きた場合、国が事業者などに補償を求める権利があると明記することで合意している。移動中の遺伝子組み換え菜種が及ぼす影響もさることながら、遺伝子組み換え菜種油を食べていることに日本人が気がついているのかなぁ。油脂メーカーの広告費は莫大で、真実はなかなか公開されない。国や自治体レベルで、しっかり対策をたてなくてはね。生物多様性と食は同義語なのです!