2.26生活者として農民と共に

菅直人首相は1日付で年頭所感を発表した。国づくりの基本方針について「明治の開国、戦後の開国に続く『平成の開国』元年にしたい」とし、環太平洋連携協定(TPP)参加への意欲を強調。「政治とカネ」問題では「今年こそ失望を解消し、国民の支持を受けた改革断行を誓う」と明言した。安全保障では「日米同盟を深化させ、国民の安心・安全に万全を期す」と決意を表明したという。

これが国民の支持を受けるなら、私は日本人をやめる。

こと農業については、ほとんどの農産物で市場開放されている。農業対経済はいわれなき脅しに過ぎない。国の食糧安全保障である米を守るか守らないか。岩手県の某市若手農政職員は、「経営規模を大型化するために農家に多額の借金を負わせた後に、関税を撤廃し米を自由化するとはどういうことか。米農家は死ねというのも同じだ。いくら寡黙な農民だって怒るのは当たり前だ」と言っている。これが今行われようとしている政治なんだと思うと背筋が寒くなる。小泉構造改革を完結させるつもりなのか。

TPPが結ばれなくても、農業の現実は厳しいが、まず、こんな愚策は粉砕!
以下のようなメールがきた。呼びかけ人は農民。共同代表は、山下惣一菅野芳秀天明伸浩の3氏
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    「当たり前に生きたい、ムラでも、マチでも─TPPに反対する人々の運動」
         2.26「TPPでは生きられない!座談会」のお知らせ

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 TPP(環太平洋経済連携協定)というのをご存知ですか。まだ正体のよくわからないこの妖怪がわたしたちに襲いかかろうとしています。
 もともとは2006年に発効したニュージーランド、チリなど4カ国の小さなFTA(自由貿易協定)だったものが、新たにアメリカ、オーストラリアなど数カ国が参加を表明したため「バスに乗り遅れるな」とばかり菅首相が飛びつき、財界や大手マスコミが政府の尻を叩き、その賛否を巡っていまや大論争となっています。

 それぞれの家庭にそれぞれの事情や都合があるように国や地域にとってもそれは同じです。相手の立場に配慮して協議をすすめるのが貿易交渉ですが、TPPは例外なき自由化を強引に進めようとするものです。菅首相はこれに参加するこ
とを、明治維新、敗戦に次ぐ「第三の開国」と述べました。

 これが実行されたら、コメをはじめとして畑作物、乳製品から沖縄のサトウキビまでほとんどが輸入物に置き換わり、食料自給率は14%まで低下すると農水省は試算しています。これは地域の崩壊を意味し、人が暮らし続けることができるバランスのとれた社会としての「日本」の終わりを意味します。

 マスコミの一部は「牛丼が200円になる」とはしゃいでいますが、労働力も自由化され、際限のない賃金水準まで下がりつづけ、安い牛丼すら食えなくなることを覚悟しておくべきでしょう。ワーキングプア非正規社員はふえつづけ、農村
からの離村者なども含め、都市に失業者があふれることにもなりかねません。

 いったい、誰のための自由化でしょうか。私たち農民はもとより、多くの人たちにとって、なんのメリットもありません。どうか、みなさん。この愚挙、この暴挙を阻止するために、私たちと共に立ち上がってください。
 2月26日に全国の百姓が東京に集まり声を挙げます。多くのみなさんの参加を呼びかけます。

【日 時】 2011年2月26日(土)13時〜17時
 
【会 場】 東京都千代田区神田駿河台明治大学リバティータワー2階1021教室」
最寄り駅:JR中央線・総武線東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水駅」下車徒歩3分
  (地図)http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
  
【参加費】 500円(予定)

【内 容】
参加者が3分間スピーチで語る。農民だけでなく、TPPやグローバリゼーションの影響を受ける人たちにも参加してもらい、様々な視点から発言してもらう。また、グローバリゼーションとたたかう韓国農民をゲストとして招く。

座談会の後、街頭行動を行う。18時〜19時(キャンドルデモなどを予定)

【問合せ先】 事務局の市村まで(平和フォーラム事務局内)
Tel:03(5289)8222 Fax:03(5289)8223
メール:ichimura@gensuikin.org

「TPPに反対する人々の運動」の動きはこちらをご覧下さい。
http://www.geocities.jp/yaoyahyakusho/muramachi/home.html
 
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