コミュニティ・ガーデン レモン

小田原市久野。海の見える丘にあるコミュ二ティ・ガーデン レモンのHPです。
http://lemon-odawara.weblogs.jp/blog/
10日、山側の久野は、雪が残っているが、海側では朝には雪はもう解けていたっけ。人間にとっての恒久的持続可能な環境をつくり出すためのデザイン体系をパーマカルチャーという。permanent( 永久の)とagriculture(農業)、同時にpermanent(永久)とcalture(文化)を縮めている。

「パーマカルチャー」(農文協刊)によれば、「パーマカルチャーの基盤をなすのは、 自然のシステムの観察と一昔からの農業のやり方の中に含まれている智恵、そして現代の科学的・技術的知識である。 それは生態学的モデルにもとづいたものではあるが、パーマカルチャーは「耕された」生態系(cultivated ecology)をつくり出す。 すなわち,通常自然の中で見られる以上に多くの,人や動物の食物を生産しうるシステムをデザインー設計するのである。
自然のシステムを読みとり人間の生活をそれに組み入れることにより、自然の豊かさ(生産力、多様性)と人間の生活の質(物質的豊かさよりも精神的豊かさのある生活)を共に向上させる。」とある。

もともとはオーストラリアで生まれたと聞くが、里山を大切にする日本人にはとても受け入れやすい考え方だ。パーマカルチャーの祖、ビル・モリソンは、パーマカルチャーの目的を「地球を森で覆い尽くす」ことだという。今オーストラリアで起こっている大洪水はパーマカルチャーの基盤を破壊しているが、なんと砂漠では緑が出現しているという。大きくみれば、自然はつねに持続可能な方向に移ろっているのかもしれない。これぞ神の愛。

このコミュ二ティ・ガーデン レモンのコーデネィターを買って出たのが小田原生まれの堀口博子さん。日本の農業の息苦しさから逃れてオーストラリアやアメリカの自然に沿う小さな農業にめぐり合う。食育の原点であるような「食育菜園 エディブル・スクールヤード 」の翻訳の仕事は、注目されている。東洋の精神を西洋風にデザインする、そんな文化を世界が求めているのかもしれない。