企業の矛盾

「和民」の代表取締役会長社長・渡邊美樹さん。有機農業に関心が高く、その発言は大きな影響力をもつ。で、「国は、農業を守りたいのか、農民を守りたいのか、農業を守りたいならば、私たち企業の参入を認めろ」と言っている。しかし、以下の「和民」の企業理念を読むと、おやっと思わざるをえない。企業を守りたいのか、労働者を守りたいのか。企業を守りたいならば法人税をさげろ。労働者のいない企業はなく、農民のいない農業はない。「和民」がこの大いなる自己矛盾を解決するかと・・ああ、この一言は、すべてをぶち壊す。

 “WATAMI”は、「地球上で一番たくさんの“ありがとう”を集めるグループになろう。」というスローガンのもと、社会に対してよりよい存在でいたいと、活動している企業です。
 ワタミの活動を通じて
●地球人類の人間性向上のためのよりよい環境をつくり、よりよいきっかけを提供する 
●もっとたくさんの笑顔や「ありがとう」に関われるグループ企業になる
ワタミと関わったすべての方たちに、私たちの存在を喜んでいただく 
 この思いをカタチにすべく、創業時から、「たくさんの笑顔」、「たくさんのありがとう」と出会うべく挑戦を繰り返してきました。
 私たちは、「自分が、嬉しいと思うこと、楽しいこと、笑顔でいられる」という幸せを元に、ただひたすらに相手の幸せを願い、「ありがとう」を追求し、そのプロセスの中で成長してきました。
 今では、その事業領域も第一次産業の農業から、第二次産業の食材加工を経て、第三次産業の外食、介護、高齢者向け宅配、環境対応メンテナンスサービスへと拡がっています。さらに、事業活動を超えて「社会貢献活動の推進・支援(NPO法人や公益財団法人の支援)」など、多くの場面で「ありがとう」を集めることができるグループになりました。
 企業とは「人」そのものであり、一人ひとりの行動の反映です。
 100年企業“WATAMI”になるためには「人」なくしてあり得ません。
 100年先から
 □こんなお店があってよかった、ありがとう
 □安全で安心な手づくりの料理を、ありがとう
 □あの会社があったから日本は、高齢者にとって幸せな国となった、ありがとう
 □あの会社があったから日本の農業が強くなった、ありがとう
 □あの会社こそ、持続可能な循環型社会モデルの先駆けだった、ありがとう
 □この会社の株主でいてよかった、ありがとう
 □こんな会社で働けてよかった、ありがとう
 社員一人ひとりが集めた「ありがとうの総和」こそが、“WATAMI”であり、存在を許される理由です。
皆様の変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。