本物の野菜

神奈川県愛川町。高知の有機のがっこう土佐自然塾から無事就農した千葉くんの小松菜。カラカラ天気にも、寒さにも負けず、たくましく生き抜いている。JAS有機認定とかではなく、その土地に生きる人間と同じ運命共同体のような野菜だ。農薬がないと生きていけない野菜と農薬なしでも健康に生きられる野菜。生命力の差はいうまでもない。

ところが、野菜不足をサプリメントでという人が多い。サプリの原材料の野菜はほとんどが植物工場の農薬がないと生きていけない野菜だ。でも摂らないよりはましかな、と百歩譲るとして、某ビタミン剤の中に抗リウマチ剤が混入していたと聞くとゾッとしないかな?

薬のネット販売の自由化、食品添加物規制の緩和いや撤廃など、TPPは消費者にとって重大な問題が隠れている。しかし、もしそうなっても地場の新鮮な野菜を食べ続けること。顔の見える生産者を消費者が大切に思うこと。これがあれば鬼に金棒だが、残念ながらそういう関係性を結べる人たちは国民のわずか1パーセントぐらいだ。なんだか、未来が暗くなる。

1haの畑で就農した千葉くん 農家の顔になったかな?